DRA e GON 背水制作日記


海洋堂が開催しているワンダーフェスティバルという 面妖なイベントに友達に誘われて参加した2005年夏。
あちこちHPを巡ってはガレージキット製作の知識を得て、どうにか作って持ち込んではみたものの、
元々『フィギュアってボトルキャップのやつ?』的認識で、しかもプラモ少年ですらなかった私は、
周囲の出店物の異常な精巧さに面食らい、イベント開催中に自分の作った物の前に座っている事すら辛かった。

しかし「作る」という事には多少の拘りがあった私は考えた。
『美少女orメカ系では勝負できないかもしれないが、きっと自分に合った方向性がある筈だ。
…<中略>…
よし、次回のワンフェスではファンタジーものの可動フィギュアを作ろう!』
と、その時は私の創作心に火がついて、ワンフェス2006年冬の参加を決意した訳だが、
後に尻に火がつく事になろうとは…


2月12日 日曜日
構想5ヶ月。可動パーツ選びに3週間。
いざ原型制作のため、スカルピーを手に取ったのが2月12日の日曜日。
ワンフェス開催は翌週2月19日。ありえません。
どうして?何でこうなってしまったのだろう?もっと早くから準備できた筈なのに?etc
しかし、今さら悔やんでも仕方あるまい。


draegon1

これが初期のの段階。試作パーツが散乱。皮膚模様をこの時は網目も考えてた。


歯型

とりあえず難しい所から何とかしようと、頭部を作る。歯型の噛み合わせが一番難所。
それなりに出来たので、安心して寝てしまう。


2月13日 月曜日
頭部

頭部が一応完成。もっと小さなフィギュアにするつもりが…。しかし、作り直す暇もない。
可動部の調整の為、ドリルが多種必要で買いに行く。ダイソー様様。
さすがに残り時間が体感覚としてわかる程度になってきたので、
もう無駄に過ごす時間がないと覚悟して制作に没頭し始める。


2月14日 火曜日
胴部

波に乗ってきてどんどん作り進め、胴部分ができた。
皮膚模様は結局竜っぽく粗目模様で統一。大まかなイメージが掴める。
でもこれからバイトに行かなくては。


2月15日 水曜日
スカ・パーツ

一応全パーツできる。シリコン・レジンを買いに吉祥寺のBe-Jに行く。
外に出ると、連日の近眼作業で眼が弱ってる事に気付く。


仮組み1

帰って来て仮組み。ここまで来たか。


仮組み2

うーむ一安心。だが本当の地獄の工程はこれからかも。


2月16日 木曜日
サフ

サフ&微調整、&サフ&… 判断力が鈍ってて、グレーを買ったつもりが吹いてみると白サフ。
細かい傷や凸凹が散見される。目立つ所だけ再形成し、後はサフの穴埋め効果で乗り切る。
粗模様の皮膚にして良かった…
「表面処理が甘い?これは『味』です!『仕様』です!」と言い張る妄想にうっとり。
今日からバイトはさすがに休む。


サフ・パーツ

サフ吹き終了。次は一番苦手なシリコン型か…
このへんで何だかテンションが落ちてくる。


2月17日 金曜日
シリコン型

未明、ちょっと愚図ったけど、一応片面埋め込み放置。
結局3つの型。残りシリコンが微妙な量。しかし買いに行ってる時間はない。


シリコン型2

地道に過去のシリコンを刻み、隙間に詰めて増量して乗り切ろう。
残り時間を考えると、シリコン硬化待ち時間に他の用意をどれくらいできるかどうかで勝敗が分かれそう。


ロゴ

という事でパッケージロゴなどを作っておく。


型完成

ようやくシリコン型ができました。


複製

夜になってようやく複製開始。塗装済み完成品で販売するつもりなのだが…
あと1日でそこまで持っていけるのか?もはやミスが許されない状況になってきた。
しかし他のディーラーでは考えられんスケジュールだろうな。


届かず

うわ〜!キャストが流れ込んでない部分がある。すぐさまシリコン型を修正・修正…
型作りは本当に難しい。


2月18日 土曜日
洗浄

日が変わったが、ひたすらキャストを抜く。出来た先から洗浄液に放り込んでいく。
手は溶剤でボロボロ、周りはキャストの残骸が散乱。だんだん修羅場になっていく。
朝になってディーラーの仲間が来る。対戦ゲームをしたいが我慢して作業を続ける。


ゲル状

途中でキャストが切れた為、買ってきたのと混ぜて使ったら、ゲル状のものができた。
同じ商品と思ってたものが、以前買ったのと微妙に違っていたらしい。
この段階になっても失敗を重ねながら、1つ1つ学んでいく私。


キャスト並べ

出来たキャストのバリ・流れ口等を処理し・並べていく。


牙欠け

ちゃんと見てみると、キャストが行き渡ってない部分がちょくちょくある。
これは1個1個修正していくしかない。
思わぬ手間かかる部分が増え、もう時間的に制作数量を減らさざるを得ない。


塗装

夕方、頼んでおいた必殺塗装人がやって来るが、まだその段階まで進んでないので待ってもらう。
あまりの無計画ぶりを咎められる。急いでプライマーをかけて、ドライヤーで乾かす。
結局塗装人は数時間作業で、8割くらい塗って終電で帰る。


2月19日 日曜日 ワンフェス当日
色つけ

自分で牙・目・腹の部分を塗り、ドライアーで乾かし、トップコートを吹く。
その隙に仲間ディーラーとピクミン2の対戦を数ゲームするが、完敗。
頭が働かなくなっているせいだと言い訳。


完成

接合部ををくっ付けて、明け方、ようやく組み立て終わり。結局、商品は僅少数となった。
後から見れば、つやありでコーティングしたのも間違いだったが、
この時はただ必死だった。


ロゴシール

完成写真を撮って、ロゴ、パッケージシール等に画像をはめ込む。


広告

仲間ディーラーが販売toy用の商品を大量に会場に搬送しており、早め会場に行こうと急かされるが、
『もう少し、もうちょっと』とごまかしつつもぎりぎりまでシール・広告チラシを印刷する。
後で見てみる『フル可動』の文字が間違っているが、この時は気付く筈もなかった。


説明書

出発した後、この説明書を入れ忘れて来た事に気付く。まあ完成品だからと目を瞑ることにする。


4面

完成品はこんな感じ。まだまだ不満はあるが、これからバージョンアップさせていこう。


2月19日 日曜日 ワンフェス会場
完売

ブースの端にスペースを陣取らせてもらったが、もの珍しさもあってか昼過ぎにはなんと完売。
といっても、2個なのだけど…
1個は自分のいない隙に売れたのだが、聞いてみるとコスプレしてた人だったらしい。
何にしてもありがたや、ありがたや。


サンプルも

展示していたサンプルも購入希望があり、販売。
ジョイントに不全があった為、展示用にしていた物なので割引する。
とにかく、どうにか落とさずに参加できて良かった。
しかし商品もそうだが、パッケージや梱包など、準備不足で不備な点が多々あったのは今後の課題。
という事で次回はWHFに参加しようかと画策中…






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